定年後の新しい人間関係構築は趣味を持つ事が一番早いと言う話

老後を幸せに過ごす為に人間関係はとても重要な事、あなたは知っていますか?
幸せの基準は人それぞれですが、お金がなくても幸せに満ちている人はいます。
逆にお金があっても不幸そうに見える人もいるのも事実です。
では、老後の人間関係が健康状態にどのように関係するのか?

人間関係次第で幸福度が決まるとしたら

一人ぼっちは寂しい、と思うその感情が知らず知らずのうちに身体を蝕んでいきます。
「笑う門には福来る」と言うことわざもあるように、笑う事は健康維持にとても有効な事だと言われています。
逆に「孤独」は万病の元となり病気を起こす事も知られています。
例えば、
・ アルコール依存症
・ 免疫力低下による疾病
・ うつ病
・ 筋力低下
など知らない間に病気の元を造ってしまっているのです。
だからと言って、毎日大勢の中で過ごせば良いのか?は逆にストレスの元を造ってしまう事になります。
このバランスがとても重要なのが老後の人間関係です。
しかし・・・。

『孤独と孤立の違い』
「老後孤独」と「老後孤立」ではその意味合いは全く違いますからね。
例えば、
たまに1人っきりになりたい・・・孤独
誰もかまってくれない、無視される・・・孤立
この違いを知らないでいると大切な人間関係まで断捨離してしまう可能性があります。
だからと言って嫌いな人と何時もべったりしているのはストレスの原因になるのである程度距離を置く事が大切です。

「良い人間関係で大切な3つの事」
その1:人間関係の「質」を考える
会社やサークルなど人がいるところでは気が合う、合わない人は必ずいます。
だからと言って嫌いな人を排除する事はできません。
しかし、付き合い方は変える事はできるはずです。
それこそが「質」にこだわる、と言うことです。

その2:社会との繋がりをもつ
定年後は悠々自適な自由人、は理想ですよね。
しかし現実には、生活費の問題があって身体が動くうちは働く事になるでしょう。
これは社会との接点を常に持つ事になるので、イキイキと過ごすには必要なことです。
定年で会社を辞めた途端「老けた」人を多く知っています。
ある程度の緊張(ストレス)は人をイキイキとさせます。

その3:調和
年齢と共に自分の考えが正しい!と頑固になります。
これは仕方がない事です、が他人の話を聴かないのは孤立する原因となってしまいます。
他人の話をしっかり聴く事ができる人は友人・知人は多くなるでしょう。
嫌いな人・苦手な人だと思っていたけど、じっくり話をしてみたら・・・。
意外な一面を知る事で一気に親密度が増すこともあります。
それには調和がとても大切です。

老後の“ぼっち”は案外ありかも

老後孤独が不安、とメディアは煽るけど実際は?
『平成26年一人暮らし高齢者に関する意識調査結果』(内閣府調査)
内閣府が平成26年に全国の65歳以上の一人暮らし男女2,624人に調査したところ(有効回収数(率) 1,480 人(56.4%)
意外にも「一人暮らしは幸せ」と感じる人が多い事がわかりました。

今後「同居」を望むと答えた人は76.3%も居たのには驚きです。

つまり、「老後のひとりぼっち」は実際のところ不安ではなく、それなりに楽しんでいる事がわかります。

しかし、男女別で考えた時人間関係の関わり方が違う事がわかります。
・ 男性に多いのは「教養・趣味」
・ 女性に多いのは「友人や地域の人との交流」
女性はコミュケーションを好む傾向ですが、男性に至っては「孤独」になる可能性が多い傾向です。
男性は仕事での人間関係がメインだった為、定年後は人間関係を改めて構築する必要性があるのかも知れません。

ま と め

老後の人間関係は男性・女性、性別で関わり方が違うから一概に「老後孤独」は当てはまりません。
しかし、現役時代にどのような人間関係を構築するか、で老後の幸福度は変わって来ることでしょう。
特に仕事以外に趣味がない人は早い段階で「趣味」を見つけておくことが大切だと感じます。
一人孤独は気ままで良いでしょう、けど気の合う仲間と「笑い・話す」事で老後をイキイキと過ごせば充実した人生を送れると思います。